2019年6月1日（土）から6月16日（日）まで、増田孝祐 自転車墨絵展『ひと息』を開催します。
増田孝祐（ますだこうすけ）は、高野山真言宗の仏教僧侶であり、横浜に活動拠点を持つアーティストです。学生時代にニュージランドで美術を学び、帰国後、高野山にて僧侶修行を終えた2005年以降に、数々の個展やグループ展等で作品の発表を行ってきました。様々な手段で絵画表現活動を行う中、『自転車に関わる作品』を展開。国内大手のブリヂストンサイクルや、イタリアの自転車部品メーカー「カンパニョーロ」、アイウェア会社など多くの企業とのコラボレーション作品も手掛けてきました。また海外の自転車関係の出版社から取材や特集をされるなど国内外から高い評価を得ています。
(Photo/Kei Hompo)
最近では、ストリートバイクシーンで世界的に有名な“MASH SF”からコラボレーションの依頼を受け、アメリカでは初となる個展をサンフランシスコで開催し、“自転車にまつわる墨絵”を初公開。それが、現地のみならず世界中で話題となり、ニュージーランド拠点のMACOMOSギャラリーで今春より展示販売がはじまっています。日本での展示販売は、京都・三富センターが初となります。
今回の展示では、代表作である彫金や絵の具を使った作品は封印し、「自転車にまつわる墨絵」のみで空間を創り上げます。一部作品は表装にまでこだわり、京都を代表する若手表具師・井上雅博氏（井上光雅堂）の仕立てによる掛け軸を制作。井上氏は伝統を受け継ぎながらも、現代アートやストリートアートとのコラボレーションや近代建築の内装、イベントプロデュースなど幅広く手がける新進気鋭の表具師です。「京都の伝統工芸と現代アート」のコラボレーションは見逃せません。
現役の僧侶でありながら、世界のストリートバイクシーンのみならず、アートシーンからも注目を集めるアーティスト“増田孝祐”の世界観をぜひご体感ください。
■増田孝祐プロフィール
横浜出身、ニュージーランドの国立オークランド大学美術学科卒業、高野山真言宗の仏教僧侶。2004年帰国後高野山にて僧侶修行を終えた2005年以降、数々の個展やグループ展等で発表を行い、企業とのコラボレーション作品も手掛ける。様々な手段で絵画表現活動を行う中、『自転車に関わる作品』を展開。特に、あらゆる自転車パーツに施した緻密な彫金作品は長年国内外で人気を得ている。自転車文化を牽引し世界中に広める存在のMASHとのコラボレーション作品の依頼を受け、アメリカでは初となるサンフランシスコでの個展にて、自転車にまつわる墨絵を2018年10月に展示販売。それが、現地のみならず世界中で話題となり、ニュージーランド拠点のMACOMOSギャラリーで2019年4月より展示販売されている。日本での展示販売は、今回が初である。
WEBサイト：http://www.kosukemasuda.com/
Instagram ：kosuke_masuda_5
(Photo/Kei Hompo)
～『ひと息』増田孝祐にとっての墨絵～
僧侶である彼にとっては、墨・筆・和紙は身近な日常の道具である。彼は「書」と同じ様に自転車のある世界を描く。
「息」が切れる前に、落款まで。ひと息で。
そのように彼のまぶたの裏にある風景は、何度でも紙面に現れ落とし込まれる。
彼の世界観は、彫金作品であっても絵画作品であってもいずれも、直感的かつ精密な過程で清らかに鋭く表現されている。そしてそれは、作品を観る者によって生みだされた感覚があってはじめて完成される。故に、極限まで削ぎ落とされた、もしくは、具体的なものが無い像の中に何を観るかは、作品と対峙する者とその像との間にある関係性に因る。
情報過多は、人を囚われの身にする。
彼の「ひと息」の中にあるものの中で、観る者は自由になるだろう。
(文／本保慶)
三富センターBOX（Gallery） ART EXHIBITION vol.6 概要
| タイトル | 増田孝祐 自転車墨絵展 『ひと息』 |
| アーティスト | 増田孝祐（ますだ こうすけ） |
| 開催期間 | 2019年6月1日（土）〜16日（日） 12時〜18時 |
| ※初日のみ17時〜20時でレセプションを開催します | |
| 開催場所 | 三富センターBOX(Gallery) |
| 京都市中京区三条通富小路北東角中之町24-3 三富センター2F | |
| 入場料 | ワンドリンク制。三富センターCoffeeで1ドリンクをご購入いただいたレシートでご入場いただけます。 |
| 協 力 | 井上雅博（表装 / 井上光雅堂） http://kogado.jp/ |
| 本保慶 （写真・文 / 写真家） http://www.keihompo.com/ |
※今回の展示作品はすべてご購入いただけます
